マジョルカ所属の日本代表MF久保建英(18)が19日、期限付き移籍元のレアル・マドリードとの対戦を初めて迎えるが、スペイン紙アスは試合前日の18日、両クラブの監督がそれぞれの記者会見で久保について語ったことを伝えている。

マジョルカのモレノ監督は今シーズンここまでの久保について、そしてどのようにRマドリード戦に臨むかについて問われ、「彼には物事をうまくやるという高いモチベーションがあるだろうね。年齢の割にとても成熟している青年だよ」と印象を語った。

久保がRマドリード戦に出場するかについては「我々は試合に求めるものを見るつもりだ。もしスタメンに入るなら間違いなく最初から出場するだろう。そしてもしメンバーに招集されるなら試合に出場するチャンスはあるが、プレーすることが保証されるわけではない。明日には分かるよ」と濁していた。

一方で、対戦相手Rマドリードのジダン監督は試合前日の記者会見で久保がマジョルカでやっていることを追っているかについて質問され、「試合に出場しているのは彼にとって良いことだし、素晴らしいパフォーマンスを見せているよ」と好印的なプレーをしていると話した。指揮官は移籍前の久保に残留を願っているコメントを発していたが「あれ(マジョルカへの期限付き移籍)は彼の決断であったが、私は彼のことがうれしいよ。彼がマジョルカでやっていることに満足している」と移籍の経緯とともに、久保への評価は上々のようだ。

久保は代表戦参加による長距離移動などの影響と、Rマドリード戦に向けて、チームに戻ってきてわずか2度しか練習できていない。スペイン各紙の予想はともにベンチスタートとなっている。

また、モレノ監督はホームゲームの場合は通常、試合直前まで招集メンバーを発表しない。そのためおそらくキックオフ1時間前までは久保がベンチ入りするかどうかも分からないだろう。

(高橋智行通信員)