【ダラス(米国)24日(日本時間25日)】森保一監督(57)が、日本(FIFAランキング18位)の8年の成長を示す。1次リーグ(L)最終戦のスウェーデン(同38位)戦の前日会見に出席。コーチとして挑んだ18年ロシア大会の第3戦で、ポーランドに0-1での敗戦を受け入れた教訓を生かすと誓った。引き分け以上なら2位以内で決勝トーナメント(T)に進めるが、1位突破を目指すと明言。1位なら決勝T1回戦でC組2位モロッコと、2位ならC組1位ブラジルと対戦する。
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答えながら、一瞬上を見上げた。森保監督は8年前の記憶をよみがえらせた。「一つ上に行くために、状況に合わせてプレーを選択する教訓は生かせる」。コーチで臨んだ2大会前の、苦い思い出をかみしめた。
18年ロシア大会、1次L最終戦のポーランド戦。森保コーチはベンチで戦況を見つめていた。後半37分、0-1。西野朗監督は長谷部主将を投入し、他会場の状況を伝達。負けながらボールを回す“時間稼ぎ”をした。4万超の観衆からブーイングを浴びた。他力で、2位で決勝Tに駒を進めた。
ベスト16を決めながら、指揮官は選手に頭を下げた。「素直に喜ばせてあげられなくて、ごめん。勝ちに向かわない判断をして申し訳なかった」と謝罪した。
その姿を間近で見た8年後、同じ勝ち点4で迎える第3戦。状況はほぼ同じでも「勝つことを基本に考える試合。絶対に1位通過を目指す」と、W杯のピッチで日本の成長を見せると宣言。「他会場の結果は教えない」と方針を明かした。
8年でつくり上げた自信が、決断を後押しする。2戦ですでに22人を起用。交代枠5枚を使い切りながら、チームの機能を維持した。「この大会で特別なことはしていない」とこれまで通りを強調。「誰が出ても勝つ、誰と組んでも勝つと言い続けてきた」と誇った。18年は大胆に先発6人を入れ替えたが、得点を奪えなかった。今回の決勝T1回戦は最短で中3日。ターンオーバーの可能性もあるが「この試合で勝利するため、ベストメンバーを組んで戦う」とけむに巻いた。
1位突破を切望しつつ、気を引き締める。難敵は「守備が堅く、攻撃もスピード、推進力がある。そんなに甘い戦いにならない」と予想した。それでも、自信はある。「DFラインの選手は、イサク選手、ギェケレシュ 選手と世界的ストライカーと対峙(たいじ)するのを楽しんでほしい」。突破がかかる重要な試合を楽しませる、と明言した。「勝利を目指した上で、結果を受け入れられるように準備したい」。上を見ながらも、足元を見つめた。1位、2位、3位。進む道は自分で決める。【飯岡大暉】
◆W杯ロシア大会1次リーグ第3戦、日本-ポーランド(18年6月28日) 日本は初戦でコロンビアに2-1で勝利し、第2戦でセネガルに2-2で引き分けた。2戦目を終えて勝ち点4でセネガルと並び、同3のコロンビアが3位、同0のポーランドが4位だった。ラストのポーランド戦は先発6人を変更したが、攻めあぐねた。後半14分、FKからDFベドナレクに右足で決められて失点。同時刻にコロンビアがセネガルに1-0でリードしており、そのままなら1次L突破できると判断。同37分に長谷部主将を投入して他会場の状況を伝え、負けていながらボール回しを続行。0-1で敗れたが、フェアプレーポイントの差でセネガルを上回り、他力の2位で決勝Tに進出した。


