日本時間30日に米ヒューストンスタジアムで行われるワールドカップ(W杯)北中米大会決勝トーナメントの日本対ブラジルについて、スペイン紙マルカが試合当日に分析した。

同紙は日本について、まず負傷中のMF久保建英(レアル・ソシエダード)の回復状況に注目しつつ(※最終的に森保一監督が欠場を明言)、「1次リーグを無敗で終え、素晴らしい印象を残したことで自信に満ちあふれている。日本が証明したことがあるとすれば、チュニジア戦の勝利に加え、オランダやスウェーデンといったトップクラスの強豪と引き分けたことで分かるように、どんな相手とも互角に戦える実力があるということだ。とはいえ、今日の勝利は世界的なビッグニュースとなることは間違いない」と伝えた。

一方、ブラジルについては、「開幕戦では先発メンバーに疑問を持たれたが、その後の結果とパフォーマンスにより、それぞれのポジションが定まった。ダニーロ(フラメンゴ)は右サイドバックのレギュラーの座を勝ち取り、クーニャ(マンチェスター・ユナイテッド)はゴールを決めることで、センターフォワードとしての不安を払拭(ふっしょく)した」と強調した。

唯一の懸念材料として右ウイングを挙げ、「ラフィーニャ(バルセロナ)の負傷で空いたポジションは、ラヤン(ボーンマス)が再び先発する見込みだ。ラフィーニャはブラジルにとって今大会唯一のネガティブな要素であり、今後の試合出場も不透明な状況だ。ラヤンがそのパフォーマンスで説得し、それによりアンチェロッティ監督は快勝したスコットランド戦と同じスタメンで臨む可能性が高い」と予想した。

さらに続けて、「日本にとって最大の脅威となるビニシウス(レアル・マドリード)や豪華なサポート役を演じるクーニャを擁するブラジルは、カゼミーロ(マンチェスター・ユナイテッド)とブルーノ・ギマランイス(ニューカッスル)が不可欠な存在となった堅固な守備システムにより自信を深めている。試合を重ねるごとに安定感を増しているマルキーニョス(パリ・サンジェルマン)とガブリエウ(アーセナルのセンターバックコンビが控えるセンターラインを、パケタ(フラメンゴ)の芸術的なタッチが完全なものにしている」と分析した。

同紙はさらに両チームの注目の選手について言及。日本については鎌田大地(クリスタル・パレス)を挙げ、「そのパフォーマンスで森保監督率いるチームのバロメーターとなっている。プレーにおける存在感や2列目からの攻撃参加は日本にとって、最も頼りになるオプションである」と大きな期待を寄せた。

ブラジルに関してはエースのビニシウスを挙げ、「4得点を記録しているRマドリードのストライカーは今大会屈指の注目選手の一人。代表チームで皆が期待していた飛躍を遂げている。ラフィーニャ不在の中、“カナリア軍団”の攻撃における彼の責任は著しく増大しているが、その挑戦を受け入れる準備ができているようだ。ブラジルの違いを生み出す能力はほぼ彼の両足にかかっている」と紹介している。(高橋智行通信員)