佐久長聖(長野)が、9年ぶり2度目の優勝を果たした。アンカーの山本嵐主将(3年)は両手を広げてゴール。「20年連続20回目出場という節目で優勝できた。うれしい」と満面の笑みを浮かべた。

 連覇を狙った倉敷を抜いてトップに浮上した6区の鈴木芽吹(1年)から笑顔でタスキを渡され、主将の闘志に火がついた。「キャプテンとしてのプライドや、3年としての意地。トップでゴールするしかない」。持てる力を全て出し、18秒だった2位との差を1分27秒にまで広げて優勝した。

 昨年は2位で涙をのんだ。1年間、優勝を目指して練習を積み「ここまでやってきたことは間違いじゃなかった」と目を細めた。