おはようございます。毎週火曜日の朝活「せれにゃん塾」塾長の青木瀬令奈です。11月も半ばを過ぎ、私たちのシーズンもいよいよ大詰めに近づいてきました。応援よろしくお願いします。さて、今週のテーマは「アプローチ5~ピッチ&ラン~」です。基本のアプローチともいえる打ち方をおさらいしてパーセーブ率を上げましょう。

障害物を越えるだけのキャリーと、その後の転がしのコンビネーションでカップに寄せるピッチ&ラン。どのクラブをどれだけ振ればキャリーがどれくらい出るかを覚えておいてクラブを選びます。距離はクラブの振り幅で決まってきます。腰から腰まで振るのか、膝から膝まで振るか。自分の距離と振り幅の関係をしっかり把握しておきましょう。

クラブによって、キャリーとランの割合は違いますが、基本として覚えておくといいのは、キャリーとランが半々、つまり、半分はキャリーさせて、半分は転がすことです。

ボールはノーマル。ヘソを軸に体幹を使って振る
ボールはノーマル。ヘソを軸に体幹を使って振る

ボールの位置はノーマル。どちらにも寄せず、いつも通りで大丈夫です。振り幅が小さくても手打ちはNG。おヘソを軸にしてしっかり体幹を使ってクラブを振ってください。

スイングスピードも一定に保つこと。寄せたい気持ちが強すぎたり、振り幅が小さいからといって途中で速くなったりすると、ミスが出やすくなります。上達したら、トッププロのように途中で速く振ることもなくはないのですが、やはりリスキーではあります。

逆にゆっくり振ろうとしすぎるのもNG。どちらも小手先を使ってしまい、振り幅通りのボールが出なかったり、フェースのおかしなところにボールが当たってしまったりして大ケガにつながります。気をつけましょう。

フェースの開閉もなるべくしない方がいい。無理にスピンをかけようとしたり、わざとボールを上げようとする小細工もやめましょう。自分のスイングとクラブの特性を信じて打てば、しっかり仕事をしてくれるはずです。

転がせない時に、寄せやすいピッチ&ランのアプローチ。最後は転がしでカップに入れる“足を使える”アプローチなのですから、より安全に打った方がいいに決まっています。

先週も言いましたが、ゴルフは確率のスポーツです。私たちプロも同じですが、上手なゴルファーほど、グリーンを外した時、確実に寄せる技の引き出しをたくさん持っています。その基本中の基本がピッチ&ラン。まずはこれを徹底的に磨くことをお勧めします。

◆青木瀬令奈(あおき・せれな)1993年(平5)2月8日生まれ、群馬県前橋市出身。実家は音楽教室で、瀬令奈は「セレナーデ(小夜曲)」から名付けられた。身長153センチ。ゴルフ好きの父について7歳でクラブを握る。2006年日刊アマ全日本女子に史上最年少の13歳で優勝。数々の実績をアマチュア時代に残す。11年プロ転向。17年ヨネックスレディースで初優勝。18年賞金ランキング31位。三和シヤッター工業所属。

◆取材構成=遠藤淳子(清流舎)

◆撮影=浅見桂子

◆取材協力=白水ゴルフ倶楽部(群馬・渋川市)