ゴルフの日本女子オープンで国内メジャー初のアマチュア優勝を飾った畑岡奈紗(17=茨城・ルネサンス高3年)が10日に都内で会見を行い、プロ転向を表明した。03年宮里藍の18歳110日を上回る17歳271日の日本女子ツアー史上最年少プロが誕生した。

 主宰する「ヒルズゴルフ・トミーアカデミー」で畑岡を指導した中嶋常幸(61)も会見に出席した。壇上では「奈紗、おめでとう。これからは畑岡プロと言わなきゃいけないね。僕の(プロ転向の)時は(報道陣が)もっと少なかった。日本女子オープン優勝は素晴らしいけど、まだ道半ば。世界のメジャーで優勝できる選手になってほしいし、アーノルド・パーマーのように誰からも好かれるプロになってほしい。奈紗だったら、その道を進んでいくことができると思っています」とエールを送った。

 会見後も、あらためて畑岡の活躍に太鼓判を押した。「技術的なことに不安は持っていない。彼女ほどスイングの再現性が高い子はあまりいない。パワーもあって、1つのことを突き詰めていけるタイプ」。米ツアー挑戦希望についても「芝の違い、環境の違いで迷わなければいいなと思うけど、米国で勝つことを考えたら、米国で経験を積む方がいい。もし挑戦するなら、米国の芝の質感に慣れたところで日本に(スポット参戦で)帰るのはもったいないから、米国中心で無理のないスケジュールを立ててほしい」と背中を押していた。