21位から出た松山英樹(24=LEXUS)は4バーディー、3ボギーの71で回り、通算4アンダーの212で24位となった。

 パーオン率が50%にとどまるなど、持ち味のアイアンをはじめとするショットの不調に苦しんだ。9番では残り101ヤードからの第3打がグリーンを大きくオーバー。難しい寄せを強いられてパー5でボギーをたたき「(風の)ジャッジは間違っていない。技術の問題」と振り返った。

 ショートゲームで大きな後退を防いだ。10番はグリーン左のバンカーから絶妙な距離感をみせてパーを拾い、第1日にイーグルを決めた13番では15メートルはあるロングパットを沈めてバーディー。「よくしのげた。よく拾えたなって感じですね」とラウンドを総括した。

 最終18番もバンカーショットをピタリと寄せてバーディーで締めた。全体のスコアが伸び悩み、スタート時と変わらず首位とは5打差。「そんな(上位を)望めるようなゴルフじゃないので…」と言った後で「でも、1つずつ伸ばしていけるように頑張ります」。ショットという強みを十分に発揮できなくても、食らいついていけるだけの総合力がある。