連覇を狙う世界ランク5位の松山英樹(24=LEXUS)は4バーディー、1ボギーの68で回り、通算9アンダーの133で首位と1打差の3位につけて決勝ラウンドに進んだ。

 83・33%と前日に続いて高い数字をキープしたパーオン率とは裏腹に、本人はなかなかショットの手応えを感じられないラウンド。それでも、後半11番で第2打をピン手前2メートルにつけてバーディーを奪うなど、随所で本領を発揮した。最終18番でこの大会では昨年の第3ラウンド12番以来となるボギーをたたいたが、トップとの1差は保ち「悪い位置じゃないと思うので、明日から楽しみだなと思います」とうなずいた。

 「この2日間同様、普通にやっていればチャンスは増えると思う。無理することなくやれたらいいと思います」。日本人最多の米ツアー4勝目、そしてベン・ホーガンやアーノルド・パーマーといった米国のレジェンド5人しか達成していないフェニックス・オープン連覇の可能性を前にしても、憎らしいほどに自然体だ。