宮本勝昌(44=ハートンホテル)が4バーディー、1ダブルボギーの69で回り、通算4アンダーの209で日本人トップとなる首位と3打差の6位につけた。

 ノーボギーでスコアを4つ伸ばして迎えた最終18番。ラフを渡り歩き、第3打はグリーン右手前にあるバンカーのアゴに突き刺さった。極端な左足上がりでのショットを強いられる中、巧みに寄せたが、ボギーパットはわずかに外れてダブルボギーフィニッシュ。「17番まであった手応えが最後になくなりました」と苦笑した。

 ホウライCCで開催された01年を含めて今大会2勝。大会3勝目、10年に続く宍戸2勝目となればいずれも最多記録だ。「勝ち方は知っているんですけど、そこまで持っていくのが大変なんですよ。最後の数ホールは特に難しいから、そこをどう攻略するか」と話す。

 ホールアウト直後は首位と6打差を覚悟していた。報道陣に囲まれていた頃、通算10アンダーまで伸ばしていたアンジェロ・キュー(38=フィリピン)の17番第1打がOBになったとの情報が入った。「いやいや、そんな人の(ミスを喜んでも)ね」と笑って制したが、チャンスが広がったことは間違いない。

 7打差から出た10年大会は3つのダブルボギーをたたきながら逃げ切った。「僕はダボ3つ打っても優勝できたから」と、勝つことの大変さを自虐ネタを交えて振り返るが、追いかける今回は伸ばすしかないと分かっている。「100点満点以上のゴルフをしないと優勝には届かないと思う。明日は奇跡の…百何十点出るか分からないけど、それを目指して頑張ります」と意気込んだ。