男子ゴルフの今季メジャー初戦、マスターズ(ジョージア州)開幕前日恒例のパー3コンテストが4日(日本時間5日)に同コースで行われ、大会初出場の宮里優作(37=フリー)は、元世界ランク1位の妹藍さん(32)がキャディーを務めた。

 藍さんだけでなく、両親、妻紗千恵さん、長女■杏ちゃん、長男優吾くんが手を取り合ってロープの中を歩いた。藍さんのキャディー実現に最後のひと押しをしたという兄聖志も温かく見守った。

 9番では、藍さんが優作の8番アイアンを借りてティーショットを打った。男子用の重いクラブ、キャディー用の白いつなぎ姿では振りにくいこともあってか、ボールは手前の池に消え「全然、振れない」と苦笑い。兄は「何も準備できてなかったみたいなので、ミスショットになってしまった」と申し訳なさそうにしつつ「(自分の子どもたちも)妹と行きたいと言っていたし、本人も楽しんでくれたみたいで良かった。両親にもいい思い出になったと思う」と家族で貴重な時間を過ごした喜びがにじんだ。

 妹からはマスターズ出場を祝い、オーガスタにちなんだ緑色の靴をもらったという。「刺しゅうでネームが入った、すごくいいものを子どもたちにもプレゼントしてくれた」。家族への感謝を胸に、初の大舞台へ気合が入る。「今日は1日リラックスできた。明日から、しっかり引き締めていきたい。松山(英樹)くんにも練習ラウンドでしっかり教えてもらいましたし、それを守りながら、自分の調子と擦り合わせてコースに立ち向かっていきたい」と力を込めた。

※■は草カンムリに来の旧字体