米ツアーの日本人最年少優勝(ツアー資格保持者)へ、畑岡奈紗(19=森ビル)が首位と2打差の3位に浮上した。首位と7打差の通算3アンダー10位から出ると5バーディー、1ボギーの68と伸ばした。通算7アンダー209で、米ツアーで初体験の最終日最終組でラウンドする。上原彩子は4オーバーの58位に後退。ブルック・ヘンダーソン(カナダ)が9アンダーで首位を守った。

 ぐっと優勝圏内に入った畑岡は、米ツアーで初体験の優勝争いに少し興奮していた。「ようやく自分のゴルフができてきた。結果は気にしないで自分らしいプレーをしたい」と声を弾ませた。7打差の10位から出てキレあるショットを連発。1番パー5で2オンし、バーディー発進。2番でも3メートルのバーディーパットを決めた。後半は13、14番のパー5で2オンに成功。計5バーディーを量産した。伸び悩んだ上位陣とは対照的な好プレーだった。

 昨年は15位が最高成績。首位と2打差で米ツアーで初の最終日最終組で回る。優勝すれば、米ツアー資格保持者では宮里美香の持つ22歳314日の最年少記録も更新できる。畑岡は「初めての米国での優勝争いですが、やることは変わらない」と平常心を貫いた。