09年全米プロ覇者で今季から再び日本ツアーに参戦しているY・E・ヤン(46=韓国)が、5バーディー、2ボギーの67で回り、通算12アンダーの268で06年サントリー・オープン以来となるツアー通算5勝目を挙げた。
「すごく長かった」。10年韓国オープン以来となる優勝の味をかみしめた。11、12番の連続バーディーで同じ最終組の上井邦裕(35)をかわし、3打差をつけて迎えた最終18番は8メートルのバーディーパットを強気に流し込んでガッツポーズ。「入らなかったら、2、3メートルはオーバーしてたんじゃないかな」とおどけた。
14年に米ツアーシードを失い、15年からは欧州ツアーに挑戦。アジア唯一のメジャー覇者という輝かしい経歴を持ちながら、昨年の米ツアーではマンデートーナメントから戦いの場を求めたこともある。今季の日本ツアー出場権も2次予選会からはい上がってつかんだものだ。「クラブの性能も良くなったから」と笑うが、8キロほど減量し、引き締まった体で全盛期と変わらぬ飛距離を維持している。
キャディーはキム・ミジン夫人(39)が務める。90台で回るというパートナーと競技中は「ゴルフの話は少しだけ」。ラインを読むのはもちろん、バンカーの砂も自分でならす。「18万円くらいで買った」電動カートにバッグを乗せて運ぶ夫人とリラックスした雰囲気も醸し出しながら、貫禄たっぷりに勝ちきってみせた。
「来週も韓国で試合があるので、今日も午後6時50分の飛行機を予約しているんですよ」と時間を気にしながらの優勝会見。「予想より早く勝てた。残りの試合で2勝、3勝としていきたい」と目標を上方修正した。かつてタイガー・ウッズ(米国)を逆転してメジャーの頂点に立った男は、アジアの舞台で輝きを取り戻そうと戦っている。

