8人が出場した日本勢で予選を突破したのは、稲森佑貴(24)と浅地洋佑(26)の2人だけだった。

この日から決勝ラウンドが始まり、稲森は5バーディー、4ボギーの70で回り通算イーブンパーとした。11、17番(ともにパー4)で、いずれも10メートルのバーディーパットを沈めるなど見せ場を作った。この日は欧州で絶大な人気を誇るマット・ウォレスと同組で回り「ずっとカメラがいるので、アウェーを感じましたね。世界の技を見られて、いい勉強になった」と刺激を受けた様子。公式サイトでもライブ中継された。

きまぐれに風向きが変わるコースにも徐々に対応しつつある。稲森は「前後の風が読みにくくて難しい」としながらも「我慢のゴルフ。いつかはバーディーが来ると思いながらやっています。今日は1アンダーで回れて、ひとまず良かった」と笑顔を見せた。

自己採点は「タラレバを言えば、もっと伸ばせたけれど。90点ですね」と合格点をつけた。

松山が姿を消した日本勢で、伸び盛りの若手が奮闘を続けている。