【サザンパインズ(米ノースカロライナ州)1日=高田文太】日本人初のメジャー2勝目へ、最大の敵はイソギンチャク!? 女子ゴルフの渋野日向子(23=サントリー)が、今季メジャー第2戦、全米女子オープン開幕前日に、会場のパインニードルズGCで最終調整。ワイヤグラスという、噴水のような形状で生える独特な茂みを「イソギンチャク」と表現し、警戒心を示した。一方で調整は順調で、19年AIG全英女子オープンに続くメジャータイトルの予感が漂ってきた。
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初めて見た植物への警戒心は最高値に達していた。練習ラウンド後、コースの印象を問われた渋野は、開口一番「よく分からん、土の上にイソギンチャクが生えたみたいな、何あれ?」と、報道陣に逆質問した。ワイヤ(針金)が語源のワイヤグラスは今大会のコースを象徴。1度入ったら簡単に脱出できない、やっかいな存在だけに、明暗を分けると感じた様子だ。
ワイヤグラスは至る所に点在し、フェアウエーを外すと、独特な茂みにのみ込まれるホールが多い。「イソギンチャクにしか見えない。無理して打って、空振りとかしたら(優勝争いから)サヨナラ。そこはスパッとアンプレするとか」。アンプレアブルを宣言し、1打加えても、茂みから出した方が得策と考えるほどの難敵と映った。
難コースとして知られるパインニードルズGC。渋野が次に警戒したのは「奈落の底」だ。今回のコースは、ピラミッドのような形状のグリーンが多く、乗せることが難しい。特に下りの傾斜が鋭いグリーン奥を指し「あの奈落の底に落ちないように気を付けたい」と高い警戒心を示した。
この日までに計2・5ラウンドを回り、パターを使った新アプローチなど、対策を練った。「去年はめちゃめちゃ草ボーボーのラフで、曲げたら終わり。今回はマネジメントしがいがある。攻めるところは攻める。どれだけパーオンできるか」。ショット力を試されるコースを、楽しみにするほど自信が備わってきた。
今大会は女子ゴルフ史上最高の優勝賞金180万ドル(約2億3400万円)だけに「世界で一番デカい試合」という認識。状態は「悪くはない」と言い「イソギンチャクに入れない!」と自らに言い聞かせた。メジャー2勝目をかけた戦いが始まる。【高田文太】

