男子ゴルフの今季メジャー最終戦、全英オープンが聖地セントアンドルーズで14日に開幕する。150回記念大会に、21年マスターズ覇者で全英初制覇を目指す松山英樹(30=LEXUS)が出場する。セントアンドルーズ攻略法とメジャー2勝目へのカギは何か。同コース開催の全英オープン日本人最高位7位(78年)のプロゴルファー青木功氏(79)は、「プランの徹底」「約1メートルのパット」を挙げた。【聞き手・高田文太、近藤由美子】
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セントアンドルーズは寒さ、雨、風、すべてを経験させられる。寒くて飛ばないから、少しでも小さいクラブで打ちたいのが人間の心情だ。でも晴れてようが寒かろうが、例えば4番アイアンと決めたら、それで打つ。右が攻めやすいけどバンカーに入りやすいから、左に打てる思い切りがあるかどうか。技術じゃない。思っているプランを徹底してできれば、おのずと結果が出る。そこが勝負の分かれ目だ。まぁ、徹底してできる人はタイガー(・ウッズ)だけじゃないかな。
ひらめきは練習の時に経験しておくものだ。行ってはいけないところから、打たないといけない場合が必ずある。常に疑問を持つ。そこに行った時、どうなるんだろうと好奇心を持たないと。試合になってから、避けられなくなるものだからね。
セントアンドルーズは予期しないほど転がったり、止まったりする。練習日に打つところを決めていけば楽になる。フォローならこうやってもバンカーに入るな、とか。曲げるならどっちに曲げようとか、そういう練習をね。この辺りまでならあそこまで行かないとか、そういうチェックは必要。上げた方が止まるのか、転がした方が寄りやすいのか。今までの経験と技術より上になった時をあてはめて練習できるかだね。
松山は慌てなければ大丈夫だ。グリーンが硬いとかピンが手前の時、パッティングの調子によっては寄せようとしないで、あらかじめ安全策を取りながらね。ピン位置によって傾斜が全然違う。どこに乗せたらどういうライだと判断できれば、グリーンを征服することになる。バンカーに入れたら必ず出すこと。妥協して出すだけ。最低でもボギー。そうやっていけばいい。
マスターズで勝ってから、松山は考え方が変わったね。勝つための最大限のプレーをやろうとしている。バックスイングにしても一瞬止まらなくなった。テンポが違ってきた。勝つチャンスは自分が決めたことができればいくらでもある。
ただ、パッティングがちょっと弱いな。約1メートルを10回中9回入らないとダメ。グリップをしっかり持ってないのか、インパクトで緩むのか、精神的なものなのか、理由は分からない。18ホール中、1、2回は(外すことが)あるからね。タイガーはなかった。1、2つのミスでどんどん差が開く。そういうのがなくなったら、松山はすぐ勝てる。

