【セントアンドルーズ=近藤由美子】松山英樹(30=LEXUS)が日本人初のメジャー2勝目を目指す、今季のメジャー最終戦が開幕した。150回目の記念大会となった、3年ぶり8度目出場の全英オープンは、12ホールを終えて、3バーディー、1ボギーの2アンダー。8アンダーでホールアウトした首位キャメロン・ヤング(米国)と6打差の18位につけている。ゴルフ発祥の地とされる「聖地」セントアンドルーズで、昨年のマスターズに続く2度目の4大大会制覇に挑む。

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高難度の8番パー3で、松山が「聖地」に集った目の肥えたギャラリーをうならせた。ティーショットが1メートルにピタリ。これを沈めてアンダーパーとし、上位陣を追い掛ける態勢を整えた。3番パー4は3パットでボギーを先行させたが、5番パー5は2オンからバーディーとし、イーブンパーに戻していた。12番パー4でも伸ばし、今大会の飛躍を予感させるように、徐々に調子を上げてきた。

地上戦に備えた万全の対策を取った。気まぐれな風の上、地面は固く球が転がりやすく、アンジュレーション(=起伏)が激しい。主戦場の米ツアーにはないリンクス対策として、前週から5番ウッドに替えて3番アイアンを投入した。風の影響を受けにくく低い弾道の球が打てる。12日はドライビングレンジで、同じセントアンドルーズ開催の10年大会覇者・ウェストヘーゼンらを指導した名コーチ、ピート・コーウェン氏から直接指導も受けた。

コースも直前まで入念に確認した。全英オープンの前哨戦、スコットランド・オープンで予選落ち。セントアンドルーズに早めに入り、10日に18ホールをラウンド。深いポッドバンカーからどこまでなら出せるかなどをチェックした。

11日は1~9番のアウトコース、開幕前日13日は10~18番のインコースをラウンドした。13日はパットやウエッジを使用したグリーン回りからのアプローチを繰り返しチェック。17番の通称トミーズ・バンカーを含め、バンカーショットの確認にも余念がなかった。一方、13日は新進気鋭の桂川有人(23)、同じ東北福祉大出身の比嘉一貴(27)金谷拓実(24)と回った。練習ラウンド中、4人で18番の有名なスウィルカン橋で撮影に応じるなど、リラックスした時間も持った。

全英オープンは3年ぶり8回目。昨年は新型コロナウイルスに感染して欠場、一昨年はコロナ禍で大会が開催されなかった。18、19年は予選落ちと近年、メジャーで最も結果が出ていないのが今大会だった。それでも初めてセントアンドルーズに挑んだ前回15年大会は18位。第2ラウンドは66で回っており「そのイメージは残っている」と話すなど、いいイメージを持って7年ぶりに臨んだ聖地。まずは5年ぶり予選通過、さらに頂点を見据えている。