単独首位でスタートした岩田寛(41=フリー)が6バーディー、1ボギーの67で回り、通算19アンダー、269で優勝を飾った。今大会は15年以来2度目の制覇で、昨年の中日クラウンズ以来のツアー4勝目。夏の甲子園で22日に決勝を争う母校、宮城・仙台育英高ナインに贈る優勝だった。2打差の2位に大槻智春、首位と1打差の単独2位で出た金谷拓実は3位に終わった。

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最終18番、ウイニングパットを沈めた岩田は静かに勝利をかみしめた。「派手なガッツポーズをやりたかったんですけど、やっぱり出なくて…。でもたくさんのギャラリーの方に見守られながら優勝できて、とても幸せです」。ホールアウト後、東北福祉大で同期だった宮里優作ら仲間たちから祝福のウオーターシャワーを浴びた。

最終日も安定したゴルフをみせた。スタートの1番パー4で幸先よくバーディーを奪うなど、前半で4つスコアを伸ばした。13番のボギーで同組の大槻に1打差まで迫られたが、落ち着いていた。前日に続いて合計パット数は26。グリーン上でさえを見せて逃げ切った。「しんどかったですね。簡単に勝てるってないな」と振り返った。

母校仙台育英は22日に全国高校野球選手権決勝で初優勝を狙う。この大会を制覇した15年にも後輩たちは決勝に進んだが準優勝。今度こそは一緒に。小、中学時代に野球少年だっただけに「僕の優勝の記事を見て、ナインに思いが届けば」と勝利を願った。これでツアー4勝目。「日々うまくなろうとしている。年齢は関係ないです」。41歳のベテランはまだまだ強くなる。【山崎純一】

◆岩田寛(いわた・ひろし)1981年(昭56)1月31日、宮城県生まれ。14歳からゴルフを始める。仙台育英から東北福祉大へすすみ、東北福祉大の同期には宮里優作がいる。04年にプロ転向し、06年に初シードを獲得。14年フジサンケイ・クラシックでツアー初優勝。15年7月のセガサミーカップで2勝目、昨年5月の中日クラウンズで3勝目を挙げた。血液型O。178センチ、74キロ。

○…首位岩田と1打差の単独2位で出た金谷はスコアを伸ばせず、3位に終わった。スタートホールでバーディー発進も、その後はパープレーが続くなど、4バーディー、1ボギーの69でフィニッシュ。「好きな大会だったので優勝したかったですけど、またチャンスがあれば」と話した。

○…大槻は猛チャージも、ツアー2勝目には届かなかった。7番から3連続バーディーを奪うなど、前半で6つスコアを伸ばした。13番を終え、首位岩田に1打差としたが14番でつまずいた。グリーン右に外した2打目が木の根っこの上に。結局ダブルボギーとし、後退した。「いろいろ考えたがうまい解決策が見つからなかった」。悔しがりながらも、気持ちを切り替えていた。