国内女子ツアーの開幕戦、ダイキン・オーキッド・レディースが2日から沖縄・琉球GC(パー72)で始まる。昨季メルセデスランク3位の稲見萌寧(23=Rakuten)が1日に行われたプロアマ戦出場後の会見で、オフにスイング改造したと明かした。
違和感や腰痛緩和が理由だったが、来年のパリ五輪出場も目指す中での決断だった。昨季年間女王の山下美夢有も今季の活躍を誓った。
◇ ◇ ◇
東京五輪銀メダリストで、20-21年統合シーズン賞金女王。昨季メルセデスランク3位と、近年は常にトップを走り続けてきた稲見が初々しく言った。「またゼロからのスタートという感じ。ルーキー気分で。どんな感じになるんだろう」。今季初戦を前に「不安の方が大きい。間に合ってない中でも頑張っていきたい」と心境を明かした。
オフにゴルフと体の「大改造」に着手した。中でもスイングは「一から変えた」と明かした。「クロス(クラブが飛球線の右を向くトップのこと)だったのをフラットに。なるべくストレートに近いフェードが目標です」。決断したのは昨年12月。「去年の終わりは違和感を感じてショットが恐怖だった。変えないと、と思った。スイングのたびに腰が痛かった」と理由を説明した。
精密機械とも言われるほど正確なショットが武器。「ちっちゃいころからの生命線だから」とパーオン率にはこだわってきた。昨季は山下にわずか0・01%差で2位。絶対的な自信を持つはずも不安を口にした。「このショットでどれくらいパーオンできるんだろうって、目安が浮かばない」。一方で「スイングで腰痛を治すくらいの勢いなので痛みも減ってきた」。と大改造の成果も実感し始めている。
決断の先に来年のパリ五輪出場への強い意欲もあった。「東京五輪で銀メダルを取って終えるのがかっこいいかな」と考えたこともあった。「今は五輪には絶対出たいという気持ちはある」と断言した。「そのためには今年から大事。いろいろと挑戦して世界ランキングを上げていけたら」。
体の仕上がりは「トレーニングで増量もできた。そのあたりは十分」と手応えを口にした。今季の目標を「全試合なるべく上位争いをしたい。早めの段階で1勝挙げたいのが今の1番の目標。それを遂げてから複数回優勝。海外メジャーにも挑戦してみたい」と掲げた。パリ五輪に向けては「まず1勝したい」と意気込んだ。【近藤由美子】

