1打差2位で出た古江彩佳(24=富士通)が1イーグル、6バーディー、2ボギーの65を出し、通算19アンダーの265でメジャー初優勝を遂げた。

米ツアー通算2勝目で賞金120万ドル(約1億9200万円)を得た。日本女子のメジャー制覇は樋口久子、渋野日向子、笹生優花に続き4人目。身長153センチと小柄で飛距離では劣る分、正確性でカバー。今大会も初日から46ホールボギーなしと、堅実さで勝てることを証明した。

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メジャーで頂点に立つのは日本の女子選手で4人目の快挙となった。古江は最後まで抜群の安定感を発揮した。パワーより技術が重視される自身に向いたコースで「勝ちたい大会」と公言していたエビアン選手権で優勝した。

今シーズンの米ツアーでは優勝こそなかったが、今大会で今季のツアー出場全選手で最多9度目のトップ10入りとなった。身長153センチと小柄で飛距離は平均251・060ヤードのツアー123位。一方で、フェアウエーキープ率84・41%は3位。パーオン率71・1%も12位。バーディー数237、平均スコア69・887はいずれもトップ。パワーで劣る分は正確なショット、パットで対抗する技術力が、最大の強みだ。今大会でも初日から46ホールボギーなし。最終日の終盤は得意のパットで神がかり的な猛チャージを魅せた。

1打差2位から出たが、12番のボギーで首位と3打差。厳しい状況に追い込まれたが、ここからが真骨頂だった。14番と15番はともに10メートル以上のバーディーパットをねじ込み、16番でもスコアを伸ばした。重圧のかかる18番パー5は2オンしてイーグルにつなげ、勝負強さを発揮。「しっかり自分を信じて最後までやれた」と誇らしげに話した。

6月、パリ五輪日本代表入りを目指して戦った全米女子プロ選手権は19位に終わり、21年の東京に続いて2大会連続で五輪行きを逃した。「パリには行くこともできなかったですけど、このフランスのメジャーで勝てて気持ちを晴らせた」。悔しさを見事に晴らす勝利だった。表彰式ではトロフィーを手に「君が代」を心地よさそうに聞いた。153センチの体が少し大きく見えた。

○…国内ツアー15勝、米ツアー9勝を挙げた元世界ランキング1位の宮里藍さん、同じメジャー覇者の渋野、男子のメジャーマスターズ覇者の松山らがインスタグラムのストーリーズなどを更新して古江を祝福した。渋野は古江の笑顔の画像とともに「おめでとう」と記し、泣き顔の絵文字を3つ並べた。渋野が2学年上だが、21年末の米女子ツアー最終予選会を通過した同期。優勝を知り宿舎からコースに引き返すと「エッティ(古江)はすごい。ショットもパットもアプローチもレベルが高過ぎる」と称賛し、抱き合って祝った。

◆古江彩佳(ふるえ・あやか)2000年(平12)5月27日、兵庫県生まれ。3歳でゴルフを始める。高校ゴルフの名門、兵庫・滝川二高に進学。19年富士通レディースで史上7人目のアマチュア優勝を果たし、プロ宣言。コロナ禍で統合となった20~21年シーズンは6勝を挙げ、ルーキー年ながら賞金ランキング2位。22年から米ツアー本格参戦。同年7月のスコットランド女子オープンで米ツアー初優勝。浜崎あゆみの大ファンで、昨年の代々木第1体育館でのカウントダウンライブにも行った。153センチ。