2020年東京五輪に参加するブータン陸上チームの事前キャンプ地が13日、埼玉・寄居町に正式に決まった。寄居町の花輪利一郎町長らがブータンを訪れ、ブータン・オリンピック委員会(BOC)のスポーツ親善大使を務める元陸上選手の為末大氏(38)も同席する中、BOC側との協定書に調印した。

 今回のキャンプ地協定は、為末氏が橋渡し役となり実現したもの。5月にBOC会長を務めるジゲル・ウゲン・ワンチュク王子、陸上の3選手らが寄居町を視察に訪れ、その後、双方で話し合いが進められていた。寄居町は人口3万5000人ほどの自然豊かな町で、ブータンに似た環境が決め手となった。

 為末氏は「3年前に初めてブータンに訪れた時、ブータンの皆さんが日本人と似ているなぁと感じ、もっと親しくなりたいと思いました。時を経て、このような形でブータン、寄居町とパートナーシップを結べることを心からうれしく思います。ブータンの皆さんにはぜひ『幸せに日々を生きる方法』を私たち日本人に教えていただきたいと思います。日本人はまさに今、それを必要としていると思います。この協定はゴールではなく始まりです。これからトレーニングや交流を重ねて、多くのブータンのアスリートが2020年に東京に来てくれたらと思っています」とコメントした。

 また、寄居町の花輪町長も「この提携を新たな出発点としていきたい。スポーツだけに限らず、さまざまな分野における交流を一歩ずつ進めてまいりたいと考えているので、末永くお付き合いいただきたい」と話した。