大崎電気のGK木村昌丈(26)が好セーブ連発でチームを2年連続4回目の優勝に導いた。20年東京五輪の守護神候補は、2年連続でMVPも獲得。日本代表新監督に就任したダグル・シグルドソン監督(43)、昨年6月に結婚した里紗夫人(26)の目の前で、驚異的なプレーをみせた。
後半9分43秒、2人の退場者を出して数的不利になった時点で与えた7メートルスロー。木村は右足を伸ばしてシュートを止めると、右手を握りしめてベンチにガッツポーズした。さらに、スタンドの応援席にも両手を上げてガッツポーズ。嫌なムードを振り払ってほえると、ベンチとスタンドは1つになった。「(GKなので)得点することができないので、ああやって盛り上げられれば」と話した。
驚異のセーブだった。30%なら合格と言われるシュート阻止率で、43%をマーク。しかも、勝負どころで次々とビッグセーブをみせた。「今までは相手のデータは見なかったけれど、今回は少し見て頭に入れた。読みが当たった場面もあった」と胸を張った。岩永生主将(33)も「木村が止めてくれて乗れた」と、GKをたたえた。
14年の広島国際で代表デビューし、今年1月には世界選手権初出場。しかし、世界の壁は厚く全敗。「日本人選手とはシュートが違った」。スピードとタイミングに戸惑い、止めることができなかった。だからこそ、20年東京五輪に向けて燃える。すでに開催国枠で出場こそ決まっているが、「出るだけではなく、活躍しないと。そのために、どう自分を持っていくか」。木村は、3年後を見つめて真剣な表情で話した。


