柔道の世界選手権(8~9月、ブダペスト)男子100キロ超級代表の王子谷(おうじたに)剛志(25=旭化成)がフランスで減量に励むことを決意した。

 19日、フランスでの国際合宿に向けて成田空港を出発。186センチの「柔道界のくまモン」は髪の毛も伸び、ややふっくらした表情で空港に現れた。宮崎県内での稽古の際に食べ過ぎて体重が148キロになったという。世界選手権までの残り約1カ月でベストの142キロまで戻すために「フランスで少し痩せてこようと思います。『あまり合う食べ物がない』と聞いているので大丈夫です」と減量に自信をのぞかせた。先陣で現地入りした代表選手から日本食の買い出しの依頼もあり、大量の米なども購入したという。

 ゲーム好きでもあり、長時間のフライトでは「桃鉄(桃太郎電鉄)を制覇しようと思う。50年か100年ぐらいかな」と、独自のリラックス方法も明かした

 今月上旬のグランプリ・フフホト大会(中国)は腰部筋損傷のため欠場した。世界選手権代表が決まってから国際大会を経験せずに臨むことになる。「腰は完治したし、不安はない。順調です。リネール選手含めて組み手の部分を実戦で試したい」。

 男子100キロ級代表の羽賀龍之介(26)も同便で出発し「ここからは情報戦。強豪選手がどういう状態かをしっかりと確認したい」と2連覇に向けて気合を入れた。