柔道のグランドスラム(GS)東京大会が12月2、3日に東京体育館で行われる。世界選手権女子57キロ級銀メダルの芳田司(22)が1日、東京・講道館での強化合宿に参加し、乱取りなど約2時間調整した。

 「世界選手権の時と変わらず、担ぎ技と足技を出して大きな柔道をする。『継続する』ということに重点を置き、勝ちきりたい」と闘志を燃やした。

 世界選手権後は、体重が過去最高の63キロまで増量した。これまでは食事の時間や食べる順番などを徹底していたが、同選手権後の開放感から「何も考えずにご飯を食べていた」という。10月中旬ぐらいに本格的に減量を開始し、鶏肉とブロッコリー中心の食事に変えた。「かなり厳しい減量だったけど、なんとか間に合いました」とニッコリ。

 髪形もマッシュルームカットから後頭部を20センチ程度刈り上げたニューヘアーにした。「(毎回、大会の度に髪形を変えているが)いつも気づいてもらえないので、思い切って刈り上げました」。勝負のカギは技術以上に「気持ち」と考える芳田らしく髪形も気合を入れて、戦闘モード全開をアピールした。

 また、同階級では世界選手権男女混合団体代表の宇高菜絵(32=ともにコマツ)が、準々決勝でカナダ代表して出場する出口クリスタ(22=山梨学院大)と対戦する可能性があり、注目の一戦となる。