錦織、決して悪くない組み合わせ! 27日に開幕するテニスの4大大会今季第2戦、全仏オープン(パリ)の本戦組み合わせ抽選が24日、会場で行われ、男子で世界21位の錦織圭(28=日清食品)は第19シードとなり、1回戦は大会推薦出場で同304位のマキシム・ジャンビエ(フランス)と対戦することになった。

 ここはよほどのことがない限り、突破するだろう。問題は、2、3回戦で対戦が予想されるペア(フランス)とクエリー(米国)だ。ペアには15年全米1回戦で敗れるなど、過去3勝2敗、クエリーとも6勝4敗で、ともに勝ち越しているとはいえ、苦手な部類だ。

 ただ、現在のプレーや精神的な充実ぶりを見ると、それほど心配することはないかもしれない。この日、練習を視察した岩渕聡男子代表監督も「本当に調子がいい」と話すほど、久しぶりに万全な状態で全仏に挑める。ナダル、ジョコビッチ、デルポトロらに、早々と当たらないだけでも悪くないドローだ。

 4回戦で対戦が予想されるティエム(オーストリア)は赤土を最も得意とする選手。マドリード・オープン準々決勝では、ナダルの快進撃を止めた。しかし、手強いとはいえ、対戦成績2勝0敗と相性は悪くない。「優勝するためには、どこかで(上位)シードを倒さなくてはならない」と話していただけに、心身ともに準備はできている。