日本スポーツ振興センター(JSC)から交付された助成金で不正流用の疑いがある日本ボクシング連盟が1日、公式サイトに「遺憾ながら、これは事実」とのコメントを掲載した。しかし文書をいったん削除し、再掲載後は「(山根明)会長としての責任であり、JSCや日本オリンピック委員会(JOC)に謝罪致します」との文言を削った。
2016年岩手国体の試合での判定に不正があると報じられている件に関しては反論した。
山根会長は岐阜市で行われた全国高校総合体育大会のボクシングの開会式を欠席。日本連盟の吉森照夫専務理事は「3日ほど前から体調を崩して入院している」と説明した。
16年リオデジャネイロ五輪に男子ライト級で出場した成松大介選手(自衛隊)が15年度にJSCから交付された助成金240万円について、山根会長の指示で3等分されて助成対象外の別の2選手に80万円ずつ渡されていたとされる。日本連盟は「会長が他の2選手のことを思う親心からしたことであり、会長個人の利益目的からしたことではありません」と主張した。
国体での判定に関しては「(告発者側が)奈良の選手がダウンを取られたことを強調して、さも不正審判であるかのように吹聴することは、審判に対する不信をあおるものであって断じて容認できません」とした。
高校総体ボクシングの開会式では、岐阜県連盟の四橋英児会長が一連の騒動に触れ「真偽のほどは分からないが、事実なら山根会長をはじめ、周囲の皆さまには辞めていただきたい。一番気になったのは審判の不正問題」とあいさつする一幕もあった。
今大会では岐阜連盟が試合映像を記録するといい「今回は審判に対する信頼が揺らいでいる。審判への信頼がなければ、スポーツが成り立たない」と話した。


