陸上男子マラソン日本記録(2時間4分55秒)保持者の大迫傑(35=リーニン)が11日までに自身のYouTubeチャンネルを更新。今秋に出場予定のマラソンで自己ベスト更新を目指して、調整していることを明かした。
昨年12月のバレンシアで自身3度目の日本記録を樹立。さらに3月の東京マラソンでも日本人トップの12位でフィニッシュした。
その後は約1カ月半の休養を挟み、4月から再始動。拠点とする米国コロラド州ボルダーで調整し、5月に10キロロードレース、6月には5000メートルのトラックレースに参戦した。7月8日にはホクレン・ディスタンスチャレンジ第2戦網走大会男子1万メートルAにも出場し、28分3秒65だった。
具体的な大会名は明かさなかったが、「秋口のマラソンを予定しているので、4月、5月、6月は比較的マラソンに向けてのスピードの下地づくりをしています。今年35歳になったので、マラソンでさらに自己ベストを目指すにはスピードを落とさないようにしなきゃいけない」と話していた。
さらに今後の活動方針の一つにマラソンランナーへの情報発信も発表した。
トレーニング方法や栄養補給、大迫が日々使っているサプリメントの紹介などマラソン本番までの3カ月間の自身のアプローチ方法を公開するという。
“大迫塾”の開講理由についてこう説明する。
「近年、アフリカ系の選手が軒並みいい記録で走る中で、僕自身が情報として持っているだけだともったいない。これからトップ選手を目指す人、自己ベストを狙う市民ランナーの方などにとって、良い情報源になったり、モチベーションになれればと思っています」。
自身の拠点につくったトレーニング施設には日本歴代2位の鈴木健吾(横浜市陸協)や2月の大阪マラソン日本人トップの平林清澄(ロジスティード)が訪れてきた。大迫自身も国内のライバルやマラソン挑戦を見据える若手の登場を歓迎している。
「自分だけが頑張るだけじゃなくて、若手選手や仲間たちに頑張ってもらって、世界との差を縮めてもらいたいという思いが強いので、そういった気持ちは市民ランナー向けの発信とも近いかもしれません」。
4月のロンドンではセバスチャン・サウェ(ケニア)が世界初の2時間切りの1時間59分30秒をマークした。日本の第一人者はこう呼びかけている。
「今、世界はマラソンで2時間切りみたいなところまで来ている。そこに対抗していくためには、一丸となって頑張っていかなきゃいけない。そのために自分自身が共有できる部分はやっていきたいという思いがあります」。

