8月26日に行なわれたF1ベルギーGP決勝で、トロロッソ・ホンダはピエール・ガスリーが9位入賞を果たした。
全21戦で最もパワーの多寡がラップタイムに与える影響が大きいスパ・フランコルシャンでは、最大パワーで劣るホンダは苦戦が予想されたが、マシン全体としてのバランスを上手くセットアップして戦闘力を確保。予選で11位・12位に付け、スタート直後の混乱を上手く切り抜けたガスリーがフェラーリ製パワーユニットを積むザウバーを抑えてハース勢の背後9位でフィニッシュしてみせた。
「今週末はたくさんのポジティブがあるレースだったね。これだけストレートが長いサーキットではかなり苦労するだろうと思っていたのに、予選ではトップ10に近いところまで行けたし、決勝では9位フィニッシュだからね。完全に僕らの予想を上回ったよ。こういうサーキットで9位でフィニッシュできたというのは僕らが確実に成長したことの証だと思うよ」(ガスリー)
上位でフェラーリとレッドブルがスタート直後の混乱に巻き込まれてリタイアしたことで得た9位だったが、チームとしてはマシンパッケージの力をフルに引き出せたという点において良いレースができたとホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは語った。
「上位勢のリタイアというラッキーな部分もあってポイントが獲れましたが、チームとしても上手くまとまったレースができたかなと思います。リタイアがなければ11位だったわけですが、自分たちの実力を最大限に引き出してレースをすることはできたと思います。相対的な力関係ではまだまだですが、今までの高速サーキットでの戦いに較べると、今回は非常にポジティブなレースができました」
ラップタイムを速くするためにはダウンフォースを付けてコーナーを速く走ることが肝要となるが、ストレートが長いスパ・フランコルシャンでは、パワーで劣るホンダはストレート速度差で抜かれてしまうのではないかという危惧があった。しかしどのチームもダウンフォースを増やす傾向となり、これもトロロッソ・ホンダにとってはプラスに働いた。
「レース週末の中で予選あたりから周りのチームがダウンフォースをつけ始めてきて、(直線主体の)セクター1と3での我々の不利が小さくなったことがレースに向けて良いポジションにつけることができたのかなと思います。(コーナーの多い)セクター2できちんと走れるセットアップを施した状態でもストレートで簡単に抜かれてしまうということにならなかったのは幸運だったとも言えますし、我々の持てるポテンシャルを最大限に引き出すセッティングが当たったとも言えます」
メルセデスAMGとフェラーリが新スペックのパワーユニットを投入した反面、スペック2のままの戦いを強いられているホンダとルノーは苦戦が続きそうだが、そんな中でシーズン後半戦に向けて光明の見えるスタートを切ることができたと言えそうだ。(米家峰起通信員)


