世界1位の大坂なおみ(21=日清食品)が、てこずったもののフルセットでのスタートだ。

予選勝者で同141位のヤニナ・ウィックマイヤー(ベルギー)を6-0、6-7、6-1で下した。第1セット、1ゲームも失わずに一気に6ゲームを連取。持ち味のパワフルなショットがおもしろいように決まった。しかし、第2セットは相手の粘りにミスが生まれ、タイブレークではスマッシュを空振りする珍しい場面も見られた。最終セットは見事に立て直し、これで第1セットを奪った時の勝利が区切りの70連勝となった。

大会前には、13歳の頃に指導を受けたと言われるクリストフ・ジーン氏に訴えられた。当時、コーチ料を払えなかったとされる大坂サイドと、期限を決めずに、賞金と契約金の20%を受け取る契約を結んでいたというのがジーン氏の主張だ。大坂は「何も話すことはできない」とコメントしたが、まずは大会前の嫌な騒動を勝利で封印した。

今大会は、住まいがあるボカ・ラトンとは車で約1時間の至近距離だ。「第2のホームのように感じている。いつも試合を見に来ていた」。最高成績は、初出場の16年に記録した3回戦で、早々と今年は、それに並んだ。第2の地元で、まずは勝利での発進だ。