柔道の世界選手権(25日開幕、日本武道館)女子78キロ超級代表の朝比奈沙羅(22=パーク24)が8日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで行われた強化合宿に参加し、肉体改造に励んでいることを明かした。

176センチ、130キロの世界女王は、食事改善などで3週間後の大舞台までに7キロ減の123キロに目標を設定した。恵まれた体格だけに頼らない柔道を目指し、減量することで「動きを速く、おなか周りを絞ることで腰の回転や技のキレを良くしたい」と説明した。東京・渋谷教育渋谷高1年の時、高校総体、全日本ジュニア体重別、全国高校選手権の「3冠」を達成。その頃の体重が、ちょうど123キロだったという。「あの頃は怖いもの知らずで、ギラギラしていてすごく強かった。自分の飛躍するきっかけをつかんだ年でもあるし、そういう時の体の状態にすれば、その頃の自分を超えられると思って123キロを目標にした」。

世界選手権は、進化した肉体で2連覇を狙う。「世界女王の誇りを持って、挑戦者の気持ちで目の前の相手をぶっ倒していく。再び、(世界王者が背負う)赤ゼッケンを勝ち取りにいく」と強い決意を示した。