3人制バスケットボール男子日本代表が18日、都内で強化合宿を公開した。

ロイブル・ディレクターコーチが「アジアカップ(5月・中国)のメンバーを選考するために重要なキャンプ」と位置づける中、10選手が1対1や実戦形式の練習などに取り組んだ。大会には6人がエントリー、うち4人が出場できる。

最年少で、唯一の学生でもある西野曜(21=専大/B1秋田)は、196センチの長身に加えて機動力でもアピール。高さとスピードのあるプレーを随所に見せ「大学生でもやれることを証明したい」と力強く誓った。

昨年2月から3人制バスケットを始め、まだ1年。「(5人制とは)審判の笛の基準が違い、最初のうちは戸惑った」と振り返るが、当たりの強さにも次第に慣れていった。ボールのハンドリング技術や守備力が向上し、「やってきて良かった」とうなずく。

3人制で培った技術は、5人制でも生かされている。昨年12月の全日本大学選手権では得点王に輝き、チームを準優勝に導いた。今年2月からは、大学に在籍したまま一定期間Bリーグでプレー可能な特別指定選手として、B1秋田に入団。出場時間はまだ短いが、「大学とは全然違う。メンタルだけでやられてしまいそうになる」と、プロ選手の気持ちの強さを肌で感じている日々だ。

今週末には、横浜に本拠地を置く3人制チーム、ビーフマンドットエグゼの一員として日本選手権に出場予定。「勝つためにプレーしたい」と意気込みを口にする。

伸び盛りの21歳。強豪大学チームのエースとして、Bリーガーとして、そして東京五輪代表を目指す3人制プレーヤーとして、バスケ漬けの日々を送りながら成長を続けている。