女子63キロ級で16年リオデジャネイロオリンピック(五輪)代表の田代未来(25=コマツ)が決勝で、リオ五輪金メダルのトルステニャク(スロベニア)を下し、2大会連続の五輪代表が決定的となった。

田代は五輪女王に臆することなく果敢に攻撃を続けた。積極的に前に出てくる相手に対し、巧みな組み手でさばき、試合開始3分過ぎに大内刈りで技あり。寝技につなげ、合わせ技一本で勝負を決めた。「内容は課題だらけだったが、とりあえず良かった。どんな状況でも必ず勝つという強い気持ちで臨めた」。

27日に五輪代表に決まる見込み。4年前のリオ五輪では5位で、メダルを逃した。「あれから、東京五輪で金メダルという気持ちで毎日過ごしている。『絶対に勝つ』という強い気持ちを持って、柔道家、人としてより一層強くなれるように努力したい」と、雪辱を果たすべく2度目の大舞台を見据えた。