ラグビートップリーグのヤマハ発動機は今日19日、今月の強化試合再開後、初のホーム開催となる近鉄戦(無観客)を磐田市の大久保グラウンドで行う。18日に出場予定メンバーを発表。元日本代表SH矢富勇毅(35)がチームをけん引する。練習では、若手のプレーをチェック。ベテランは指導役を認識している。

「練習中に選手らが苦しくなった時、あと1歩を出させたり、いかに体を動かせるか。みんなを鼓舞するのが役割です」。自身も手本を示し、「背中を追ってほしい」と願っている。近鉄戦では、オフ期間に強化した走力を披露するつもりだ。FBで先発する弟の矢富洋則(24)については、「活躍し合えれば最高」と目を細めた。

チームには14日から、南アフリカ代表でフランカーのクワッガ・スミス(27)と、CTBシオネ・トゥイプロトゥ(23、オーストラリア)が合流した。2人とも近鉄戦には出ないが、練習で軽快な動きを披露。来年1月のリーグ戦開幕に向けて、役者がそろってきた。スミスは「体はできあがっている状態。今後の試合に向けて、チャンスをつかめるようにプレーしたい」と意気込んだ。【倉橋徹也】

◆矢富勇毅(やとみ・ゆうき)1985年(昭60)2月16日、京都市生まれ。京都成章高-早大。2007年にヤマハ発動機入団。日本代表キャップ数は16。176センチ、82キロ。