19年ラグビーW杯日本代表ロックのビンピー・ファンデルバルト(31)が25日、在籍するNTTドコモに新加入が決まったW杯優勝戦士を歓迎した。

チームは同W杯で6トライを挙げ、南アフリカを頂点に押し上げたWTBマカゾレ・マピンピ(30)を補強。南アフリカ出身のファンデルバルトは「南アと日本の違いはすごくたくさんある。(好みのものを)食べられる場所、日本の文化に関しては、お手伝いできると思う。言語も簡単な日本語を教えてあげられる」と優しくほほえんだ。

20年シーズンのトップリーグ(TL)が打ちきりとなり、一時帰国していた自身は8月中旬に来日。隔離期間を経て、現在は練習に合流している。下沖正博ゼネラルマネジャー(GM)はマピンピの来日のメドは立っていないとした上で「1日でも早く来てほしい」と準備を進めている。

新シーズンのTLは21年1月の開幕を予定する。新たな指揮官は南アフリカ出身のヨハン・アッカーマン・ヘッドコーチ。この日、大阪市役所で同市との連携協定書調印式に臨んだファンデルバルトは「すごく楽しみ。(スーパーラグビーの)ライオンズでも3~4年でチームを立て直した。ドコモに来ることで、次のレベルにチームを持っていってくれる」と期待を寄せた。

チームは今週からラインアウト、スクラムの練習を再開し、11月からは実戦を予定する。新シーズンで目標とする「トップ8」へ、準備のピッチを上げていく。【松本航】