東京オリンピック(五輪)日本代表で3年ぶりの優勝を狙う張本智和(木下グループ)がヒヤヒヤの準々決勝進出だ。スーパーシードでこの日が初日となり、3試合目の6回戦で御内健太郎(シチズン時計)に4-3。先に3ゲームとられ、マッチポイントを握られる崖っぷちからの逆転勝利だった。

昨年12月に腰を痛め、十分なウエート、フィジカルトレーニングをこなせず、今大会を迎えた。加えて、コロナ予防の観点から、選手には“大声自粛”が通達されており、絶叫込みが試合スタイルの身には厳しいハンディになる。

「そういう(大声を出さないようにという)ルールは分かっていますし、極力抑えるつもりですが、勝負事なので…。審判の方に何度も注意されましたし、やりづらさはあります。最大限の配慮をして、うまくやっていくしかないです」。

6回戦の勝利の瞬間には、ジャンプして、この日、一番の絶叫をさく裂させた。本能的なアクションだけに、制御は難しそうだ。