トヨタ自動車(レッドカンファレンス2位)がパナソニック(ホワイトカンファレンス1位)に屈し、初優勝の夢が絶たれた。

開始直後に相手WTB福岡に先制トライを許したが、前半5分にフランカー古川聖人(24)が同点トライ。9、16分には売り出し中のWTB高橋汰地(24)がトライを挙げて主導権を握った。

前半を18-17とリードで折り返したが、後半は7つのペナルティーが痛手だった。共同主将の19年W杯日本代表SH茂野海人(30)は「一瞬の判断や、一瞬のミスが命取りになる。規律がうまくいかず、簡単なペナルティーを与えてしまった。自分たちのミスからだった」と劣勢となった後半を振り返った。

19年W杯ニュージーランド代表主将でNO8のキーラン・リード(35)や、同W杯オーストラリア代表主将のフランカー、マイケル・フーパー(29)らと日本人選手が融合し、1歩ずつ歩を進めてきた。

サイモン・クロン・ヘッドコーチ(45)は「パナソニックだったり、サントリーだったりと対戦する時には、84分間戦い続けるのが大事」。前後半の80分プラスアルファで上回る力をつけて、22年1月開幕予定の新リーグに向かう。【松本航】