日本生まれフィジー育ちの摂南大FBヴィリアミ・ツイドラキ(4年)が、2トライで2年ぶり勝利に導いた。

開幕節が延期となり、今季初戦の関学大戦。1点を追う後半26分、右サイドでパスを受けて逆転トライを挙げた。前年4位の相手を38-27で下し「(昨季4戦全敗の)摂南はリーグで下のチームに思われている。いいスタートを切れた」と日本語で振り返った。

185センチ、100キロの体をフル活用した。前半3分には自陣でキックし、バウンド後に敵陣22メートルライン奥でタッチを切った。今季の新ルールで攻撃を継続。後半ロスタイムにはラック際を突き、FWばりの突進でダメ押しトライを挙げた。

父はトヨタ自動車で活躍し、99年W杯に日本代表WTBで出場したパティリアイさん。自身も5歳まで豊田市で過ごしたが、フィジー帰国直後の02年に父を急性心不全で亡くした。当時5歳のツイドラキは、33歳で急逝した父を思い浮かべ「お父さんみたいに日本代表になるのが夢」と誓う。

16年リオデジャネイロ五輪7人制日本代表を4位に導いた、就任2年目の瀬川監督からは「ミスが多い。彼本来の力はもっとある」と期待される。12季ぶり全国大学選手権出場へ、大黒柱は「新しい摂南を見せたい」と誓った。【松本航】

◆今季の主な新ルール 攻撃側が自陣からボールを蹴り、敵陣22メートルライン内側で間接的にタッチになった場合、直後のラインアウトは従来の防御側ではなく攻撃側ボール。攻撃側が蹴ったボールが相手インゴールに入り、防御側が先に押さえた場合は、自陣インゴールからのドロップキックで再開。従来は22メートルライン上からのドロップキックだった。攻撃側のインゴールでのノックオンも同様。従来はゴールラインから5メートルの位置でのスクラムだった。