2021年のタイトル争いがかかる第22戦アブダビGPの初日フリー走行は、レッドブル・ホンダ勢はセットアップ変更が思惑通りに行かずマックス・フェルスタッペンが4番手だった。

サーキットが大きく改修されているだけにまだ学習の段階だといい、レッドブル・ホンダ勢は2台でマシン仕様を大きく分けて走行。2台で収集したデータを比較解析し、土曜日の予選までに理想的なセットアップを導き出すことになる。

「まだいくつかの項目を学び理解を進めている途中なんだ。アタックラップでは速さが足りなかったし思った通りに行かなかったのは明らかだよ。でも(決勝想定の)ロングランはかなりコンペティティブだったし、それが重要なことだからね。明日の予選でアタックをまとめ上げるのを楽しみにしているよ」(フェルスタッペン)

ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターも、F1活動最後のレースで最大限に力を尽くしきると述べる。

「今日は特にエネルギーマネジメント関係でいろんなトライをしましたし、チームも車体側のセットアップのトライをしました。ですので今日のFP1、FP2のデータを見て、これから予選・決勝の両方を考慮したかたちでのセットアップの最適化を進めていきたいと思います」

ブレーキとターボの2つのハイブリッドからの発電と、120kW(約163馬力)の放電を1周の中でいかに使うか。サーキットが改修されたことでその見直しを進めており、全開走行区間が非常に長かった前戦サウジアラビアGPで得た知見もしっかりと反映されているという。

「サウジアラビアは通常のサーキットや高速のモンツァやスパと比べてもいろいろ特殊でしたから我々としてもいろいろ学んだことがありました。予選でラップタイムを出しに行く時と、決勝での他車の背後について追いかける時や、逆に追いかけられる時。それぞれどこでエネルギーを使うかという点で、最終戦に向けてパワーユニットのパフォーマンスをできるだけ上げるために考え方の部分で採り入れています」

土曜のフリー走行3回目を挟んで夕刻には予選が行われ、日曜には決勝。ドライバーズ選手権はフェルスタッペンとルイス・ハミルトンのうち上位でフィニッシュした方がチャンピオン。コンストラクターズ選手権はメルセデスAMGが28点差でリードしており、レッドブル・ホンダは奇跡的な逆転を狙って決勝に臨む。

(米家峰起通信員)