冬季オリンピック(五輪)2連覇の羽生結弦(27=ANA)が、今夜のフリーに備えて最後の練習に登場した。
【男子フリー】羽生結弦は最終24番目、宇野23番目/全日本選手権男子フリー速報>
リンクに向かって深くお辞儀し、最終グループ6人の中で最初に氷に乗る。最後の順番だった曲かけ直前に、世界初の成功を目指すクワッドアクセル(4回転半=4A)の練習を再び始めた。
大きく跳ぶ3回転半を10本以上、試した後、曲かけの前に挑んだが、回転が抜けた。2本目は「天と地と」の曲かけ冒頭で試した。これも抜けた。軸作りと力の込め方のバランスを探る作業を重ねた。
4回転半の基礎点は12・50点。次に高い4回転ルッツの11・50点とわずか1点しか変わらず、ハイリスク・ローリターンの孤高の挑戦を続けている。4回転半の得点は18年平昌オリンピック(五輪)後のルール改正で15・00点から現行のものに下がった経緯がある。
公の場で4回転半に挑むのは5回目。19年12月のグランプリ(GP)ファイナル(トリノ)の公式練習、国内初披露した21年4月の世界国別対抗戦(大阪)エキシビション練習、以来8カ月ぶりのチャレンジとなった。これまでは転倒したり回転が抜けたりしておりで、報道陣や観客が見られる場では初めての着氷となった。3回目は2日前で3回トライの最後に、片足で着氷していた。4回目は前日25日で10回トライして両足着氷が1回だった。
試合に入れるのは今夜が初めて。注目の羽生のフリーは午後9時3分ごろ開始予定だ。【木下淳】


