18~20年シーズンをB1三遠ネオフェニックスでプレーし昨季、B2福島ファイヤーボンズに戻ってきた菅野翔太主将(30)が「B1昇格」をつかみ取る。昨季は27勝31敗と負け越して東地区6位に終わったが、今季は第23節終了時点で27勝13敗と早くも勝利数で昨季に並んだ。新戦力7人を加えて生まれ変わった福島が、クラブ史上初のB1昇格を成し遂げる。

菅野は、18-20シーズンのB1三遠では計82試合に出場。昨季は全試合に出場した経験からB1とB2の違いを「サイズの違い」と表現。「B1は180センチ後半、190センチ超の日本人選手が多い中で、B2は170センチ台、180センチ前半の選手が多いなという印象です。B1の選手はサイズがあっても、B2の選手以上の動きやフィジカルがある」と語った。福島もその例に漏れず170センチ台、180センチ前半の日本人選手が大半を占めるが、菅野は「練習でのフィジカルやコンタクトの強さはB1のものに近いと思います。チーム全体としてB1に近い練習から入れている」。長谷川智伸(31)や橋本尚明(29)といった長年B1でプレーしてきた選手を軸に、質の高い練習ができていることが今季の成績につながっていると分析した。また、昨季とはディフェンスのシステムが少し違う。今季は、ここまでの40試合で90点以上の失点がわずか5試合。菅野は「昨季より失点数が減っている。変更したシステムがハマっているという実感があります」と確かな手応えを感じている。

B1昇格には「40分間自分たちのやるべきことを貫き通してやれる力」が必要だ。菅野は「流れが悪いときでも、チームでボールをシェアしてやり抜く力がもっとついてきたら(福島は)どこにでも勝てるチームだと思います」と自信を見せる。昨季よりもB1は確実に近いところにある。

福島は今季、クラブ史上最高の9連勝を達成した。菅野は「今シーズンは例年に比べると勝ち試合を皆さんに見せられている。福島がB1に上がればもっともっと福島の皆さんにボンズの存在を知ってもらえて、その分、勇気や元気を届けられる。チームとして、まずはB1に上がって、そこで戦えるようなチームを築き上げ、皆さんのよりどころになれたら」と、ブースターに思いを寄せた。クラブミッションの「誇れる福島」を実現するためにやるべきことを貫き、さらに勝ち星を積み重ねる。【濱本神威】

◆菅野翔太(かんの・しょうた)1992年(平4)1月12日生まれ。福島県二本松市出身。福島工-東北学院大-福島-三遠-福島。昨季も福島で主将を務め、1試合平均得点、3点シュート成功率、フィールドゴール成功率、フリースロー成功率すべてでチームトップの成績を収めた。190センチ、88キロ。