日本ラグビー協会の岩渕健輔専務理事(46)が20日、全国高校選抜大会の決勝戦(3月31日)中止に関する見解を述べた。

理事会後にオンラインで取材対応。同大会は決勝進出を決めていた東福岡と対戦したチームから新型コロナウイルス陽性者が確認され、主催者側がレギュレーションに則って東福岡に辞退勧告。対戦を予定していた報徳学園(兵庫)の初優勝が決勝前日の30日に決まった。その後、PCR検査で東福岡の選手全員の陰性が確認され、両校は31日に“幻の決勝”となる練習試合を実施していた。

岩渕専務理事はまず「大会そのものとしては、決められたルールに従って行う必要があった。次の日に(練習)試合が行われた話はありますが、我々としてはやはりルールがあって、それに伴って中止にしたことで、大会そのものはその時点で終了しました。中止にした一番の理由は選手の安全が担保できない」と説明。両校が練習試合を行ったことに対しては「『やめていただきたい』という話はしている。今回、試合が終わった後に(感染の)影響がなかったということになっていますが、必ずしも、結果が事前に予想できるものではない」と言及した。

今後のレギュレーションについては「状況は1日1日変わっている。コロナウイルスの新たな株で状況が変わる。適切に対応していきたい」。日本協会のスタンスとしては「できる限り選手たちに試合をしてもらいたい」と前置きした上で「高校生、中学生、それ以下のカテゴリーでは、生活の仕方がリーグワンや、代表チームの合宿と同じ環境ではない。それ以上に慎重に進めているのが、現実としてはあります」と説明した。【松本航】