「2023ムロオ関西大学ラグビーAリーグ」は17日に東大阪市花園ラグビー場で開幕する。

注目校を紹介する連載の第1回は、2季連続で大学選手権8強入りした同志社大。トップダウンからボトムアップに変わった組織を率いるプロップ山本敦輝主将(4年)が4度目の出場となるリーグ戦を前に「関西一&日本一」を宣言した。

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21年度の全国大学選手権。優勝した帝京大と準々決勝でぶつかった山本は、驚いた。「同じ大学生なのにこんなに強いのか」。悔しさよりも、レベルの違いにがくぜんとした。昨年度も準々決勝で当たり、0-50。大阪・常翔学園高時代に日の丸を背負った実力をもってしても勝利への糸口を見いだせず、2年連続で4強進出を阻まれた。

そして、17日。自身最後の秋季リーグが開幕する。「いい緊張感で準備できている。雰囲気もいい感じ」。朝練を終えて散り散りになった選手を見渡し、満足げに笑った。

宮本啓希監督(36)と歩む2季目。今季から新しく取り入れられた学生中心の運営スタイルを受け、大切にしてきたのは雰囲気作りだ。優しさと厳しさを使い分けてやる気を引き出し、グラウンド内外で会話を交わして皆が発言しやすいように気を配った。

その結果、自主練に励む選手が増加。また、以前以上に意見を主張できる学生が増えて、最近では、Aチームのほとんどが試合中のプレーや日々の練習メニューなどに意見する活気のあるチームに成長した。

宮本監督も「途中は悩んでたと思うけど、今はポジティブに引っ張ってくれてる」と目を細める。長野・菅平で行われた夏合宿で「熱くなろうぜ!」などとハッパを掛ける表情は、れっきとした主将のそれになっていた。

「今まで関西優勝して日本一ってことができてないので、それを自分らの代で体現したい」。1年目でリーグ戦全試合に先発出場して以降、ずっと「紺グレ」に貢献してきた21歳は誓った。8季ぶりの関西一、そして大学日本一へ-。展開力とスピードのあるBKと一体となり、勝利のために110キロの体を張る。【竹本穂乃加】

◆山本敦輝(やまもと・あつき) 2002年(平14)1月2日、大阪市生まれ。大阪・菫中1年でラグビーを始めた。常翔学園高3年時に花園4強。ポジションはプロップ。50メートル走は7秒9。178センチ、110キロ。