全日本バレーボール高校選手権大会(春高バレー)が来月4日、東京体育館で開幕する。
女子は11年連続16度目出場の富士見が、2年ぶり5度目出場の奈良文化(奈良)と対戦。8月の全国総体(北海道)で創部初の「全国ベスト8」を果たしたチームが今冬、再び快進撃を狙って出陣する。
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富士見が「春高」でも新たな歴史を刻む。1年夏から主力で活躍するOH渡辺実羽香主将(3年)は「支えてくれた方への感謝の気持ちを忘れずにプレーしたい。そして最後の大会を楽しみたい」。昨年、チームはコロナ禍で大会直前に出場辞退。先輩から託された思いを背負うエースは「目指すは日本一。結果で悔しい思いを晴らしたい」と決意を込めた。
エースとは対照的に、3年夏にレギュラーの座をつかんだMB石川安珠(3年)にも期待がかかる。2年まで公式戦出場がなく、ベンチ外。激しい競争の中で腐らず努力を重ね、チームに欠かせないセンタープレーヤーに成長した。多彩な移動攻撃を武器に、はい上がってきた背番号6は「集大成。富士見で学んだ全てを、笑顔で出し切りたい」と目の奥を光らせた。
チーム平均身長は170センチ。高さがない分、攻めのサーブや、粘り強いレシーブに磨きをかけて、練習を重ねてきた。甲斐健悟監督(40)は「夏の経験を生かし、リスク覚悟で勝負に挑んで欲しい」と選手に望んだ。今大会の過去最高成績は2016、18年の3回戦(16強)進出。今夏、北の大地で圧巻のパフォーマンスを見せた選手が、今度は「春高のセンターコート」で躍動する。【山口昌久】


