大相撲の元十両武哲山(むてつやま)で、茨城・東洋大牛久高相撲部監督の栗本剛氏が急死したことが20日、日本相撲協会関係者の話で分かった。42歳だった。

 死因は不明。関係者によると、20日午前に茨城県内の自宅寝室で亡くなっているのを家族が発見したという。葬儀・告別式などは未定。

 栗本氏は兵庫県出身。兵庫・報徳学園高から中大に進み、1990年にアマチュア横綱となった。

 93年初場所で武蔵川部屋から幕下付け出しでデビューし、94年名古屋場所で新十両。突き、押しを武器に十両には7場所在位し、98年名古屋場所限りで現役を引退した。

 引退後は筑波大大学院で学び、東洋大牛久高の教諭に転身。相撲部を強豪チームに育てた。

 中大の後輩に当たる大鳴戸親方(元大関出島)は突然の訃報に「悲しいし、悔しい。本当にこれからという時だったのに残念」と悼んだ。