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第387回    藤木直人  
2003.11.09付紙面より

藤木直人
写真=藤木さんのファンの平均年齢は25歳以上だと聞く。大人の女性が多い。そんなファンのハートを動かすのはいったい何なのか? それを探ろうと思い、取材に臨んだ。ファインダーの向こうに見えたのは、時折はにかむ顔、ふっと考え込む顔、映画について語る時の真剣な視線。そのしぐさ1つ1つから柔らかくて温かい、藤木さん独特のものが伝わってきた。あ〜この感じなのかぁ、ファンのハートに突き刺さるのは・・・。取材後、私のすれたハートもくすぐられ動かされていた
(撮影・たえ見朱実)

1人の人生を変える、そんな作品を残したい

 甘いマスクとさわやかさが魅力の藤木直人(31)。俳優としての活躍がめざましい藤木にミュージシャンというもう1つの顔があることを知っている人は少ないかも知れない。BOφWYにあこがれ、ギターに夢中だった高校生が、芸能界に入り、人に夢を与える立場に変わった。「人の人生を変えるような作品を作っていきたい」。芸能界に入る夢がかなった今、俳優としてミュージシャンとして果てしない夢を追いかけていく。


モテない転校生

 芸能界を目指したのは、少年時代の“トラウマ”が関係していた。サラリーマンだった父の仕事の関係で、10歳までの間に岡山から神戸、横浜、そして千葉と3回転校を経験した。転校して新しい仲間の中に入っていくのが苦手で、いじめに遭ったこともあるという。

 「神戸から横浜に来た時、言葉が全く違うので周りからいじめられた。それがいやでなるべく目立たないようにしようという道を選んだんです。この時に目立つような道を選んでいれば、今の仕事をするには良かったのかも。だから9年も(俳優を)やってるけど、いまだにぎこちない感じがするのかな(笑い)。先生の目が怖くて、怒られないようにしようと先生の顔色ばかりうかがってる子供でしたね」

 岡山県生まれだが、事務所が配るプロフィルは、あえて千葉県出身にした。  「岡山にいたのは4、5歳まで。岡山の文化も言葉も知らないのに、岡山弁の役が来たら困るんで(プロフィルは)千葉にしたんです」

 同級生の女の子にもてた経験はないという。

 「転校すると、隣に座った女の子をすぐに好きになっちゃうようなタイプだった。でももてなかったですよ。僕にあこがれていた女の子はいたみたいだけど、付き合いたいタイプじゃないみたい。このころから違うイメージがつくられていたのかもしれない」

 なるべく目立たないようにしていた少年が、自らの“屈折”をバネにして華やかな芸能界を志した。

 「逆ギレみたいなもんですね(笑い)。自分を認めてほしいという気持ちはあって、自分を変えようと思ったんだけど、うまくはいかなくて。中学、高校のころかな、華やかなテレビの向こう側の世界に行ったら自分を変えてくれるんじゃないか、という甘い考えで」


一流コース捨て

藤木直人

 長嶋茂雄氏の母校で進学校だった千葉・佐倉高を経て、難関の早大理工学部に入学した。周りは大企業を目指すのに対し、藤木の目標は芸能界だった。

 「大学に進学して、4年間自由になる時間もあるし、音楽、役者の世界に入るきっかけができればいいなと思ってたんですよ」

 実は高校3年の時に、オーディションを受けようと思ったことがあった。しかし、双子の兄に相談したら「そんな恥ずかしいことはやめてくれ」と言われ断念した。しかし、夢捨てがたく、大学在学中に俳優デビューを果たした。一流大から一流会社に就職というコースを当然視していた両親はショックを受けたようだが、自分の道を貫いた。立て続けにドラマに出演したが、ついた役は小さな役ばかり。雌伏の時が続いた。

 「芸能界に入った時も、大学に入った時のようにあやふやな状態だった。最初は登場シーンも少なく、台本でもページをだいぶめくらないと自分の名前が出てこないくらいの役だった。それがだんだん(台本の)前の方になってきて。大きな役をやらせてもらうことばかりに目を奪われていた」

 その考えはデビュー7年目、ドラマ「アンティーク」で共演した椎名桔平に覆されることになる。椎名の作品にかける情熱、おもしろいものを作りたいという強い思いにカルチャーショックを受けた。出演者、スタッフ全員でいいものを作っていこうと一丸になる大切さを教えられたという。

 「普段はふざけていても、すべてのことが作品に向いているんです」


新役柄で初主演

 8日に公開された映画「g@me.」で初の映画主演をつかみ取った。これが映画出演5作目だった。

 「主演だからといって、何ができるようになるわけではないので、今まで通り役に対して精いっぱいぶつかっていくだけだなと思っていた。でもテレビはチャンネルをひねれば出てくるけど、映画は映画館に来てもらえるかどうかが勝負。だからこそしっかりしたものにしなきゃいけないという責任のような気持ちはありました。僕は映画自体がおもしろければいいと思ってます。いいものってそう簡単につくれないでしょ。みんないいものをつくりたいと思ってたくさんつくっても、認められるのってほんの一握りしかないですから」

 容姿端麗で頭脳明せき、クールでプライドが高く、犯罪に走る男、佐久間を演じきった。好青年などの役柄が多かった藤木にとっては役者としての新たな挑戦だった。

 「原作の東野さん(圭吾)に会った時『出てくるやつが全員いやなやつの小説が書きたかったんだ』と言っていた。言っていることは正しいけど、ズバッと言ってしまう。そういう嫌みっぽさを出せたらいいなと思って演技しました。ただ僕は佐久間みたいに強くは生きられない。1度だまされた女を許すことはできないし、お金には無頓着。生きられればいいや、くらいにしか思っていないし」


昔のコピー今も

 俳優としてだけでなく、ミュージシャンとしての顔も持つ。高校時代、BOφWYにあこがれてギターを始めた。19日に11枚目となるシングル「Flower」を発売する。これまでにアルバム3枚をリリース。自ら作詞作曲もしている。

 「自分の中で役者と歌手は分けて考えているつもりはなくて、表現方法の違いだと思っています。それぞれが独立しても通用するような力をつけたい。どっちもやっていると経験できるフィールドも広くなるから。曲作りは趣味でやってるんです。ふっとできてしまう瞬間を待ってる。そのくらいのスタンスでやっているからいいんです」

 今年4月から7月にかけては全42公演のツアーも敢行した。しかし俳優からスタートしたせいか、音楽もやっていることを知らない人が意外と多い。

 「役者としての自分に触れずに、音楽に入ってくる人はほとんどいないですよ。たまに、役者としては興味ないけど、音楽を聴いて興味を持ったという話を聞くとうれしいですね。もともとは単純にギターが好きな小僧だった。そういう部分を評価してくれる人はうれしいですね」

 酒は大好き。今は焼酎を飲むことが多いという。学生時代、花見に上野公園へ行き、午後3時くらいから飲み始め、酔いつぶれて、気が付いたら土の上でゴロゴロと転がっていたこともあったという。そんな失敗談とは、ドラマ、映画、レコーディングなど休む暇がないほど多忙な毎日を送る現在は、縁遠くなった。

 「休みの日はあんまり行動的じゃないんですよ。家にいることが多いです。あ、気が付いたら夜だ、みたいな。体を動かすのは嫌いじゃないけど、その場所に行くのが面倒くさい。家では映画も見るし、ギターにさわっていることが多いですね。高校の時にコピーしていた曲をいまだに弾いていたりするんです」


少年のような目

 来年でデビュー10年目。俳優として歌手として、より高いレベルが要求されるキャリアになった。

 「音楽や映画、ドラマって、必ずしもみんなの生活に必要なものではないけど、1人の人生を変えてしまったりする力を持っている。そういうことを発信できる場所(芸能界)に何とかたどり着けたんだから、その力が僕になかったとしても、まぐれでもいいからそういう作品を残したいと思う」

 目立たなかった少年が、今は人に影響を与える立場になった。そういった作品と出合うまで、藤木の挑戦は終わらない。

 「結婚願望はありますよ。僕の両親は仲が良くて、そういう家庭に育っているから。もう僕が生まれた時の父親の年齢を超えてるし。でもまだそういうことが言えるような一人前の役者、ミュージシャンになれてない。それよりもまずやることがあるという思いもあるし」

 31歳になった今も、少年のような純粋な目で語りかける。しっかりと自分の足元を見つめ、着実に成長し続ける。藤木の本当の魅力は、甘いルックスではなく、彼の内面に隠されているのかもしれない。


目で気持ち伝えられる人

 映画「g@me.」で共演した女優仲間由紀恵(24)「テレビで見たときは、クールで大人の方という印象でしたが、実際は気さくで、ギャグやいろんな話にも笑顔で答えてくれました。目で気持ちを伝えることができる、すてきな芝居をする人という印象です。役柄の佐久間が持ってる孤独感、クールさなどいろんな顔が見られて、どのシーンもおもしろかった。私が演じた樹理という役は、わがままな言動やしぐさをしなければならなかったのですが、その芝居に対して少し本気でムッとしてテーブルをたたいて怒っていたのが印象に残りました。後で聞いたら『ちょっと腹が立った』と言ってました」。


 ◆「g@me.」 広告代理店の社員佐久間(藤木)は、仕事をつぶされた復しゅう心で、取引先の重役の娘樹理(仲間)と共謀し狂言誘拐を企てる。誘拐犯と人質になりすました2人は身代金3億円を手に入れるが、そこには佐久間が想像もつかない事実が隠されていた。


 ◆藤木直人(ふじき・なおひと) 1972年(昭和47年)7月19日生まれ。早大理工学部情報工学科卒業。大学在学中に出演した資生堂「オプチューン」のCMで話題となる。95年、映画「花より男子」で俳優デビュー。その後、フジテレビ「GTO」(98年)NHK朝ドラ「あすか」(99年)フジテレビ「ナースのお仕事3」(00年)など数々のドラマに出演。99年、シングル「世界の果て〜the end of world」で歌手デビュー。趣味は釣り、ギター。180センチ、62キロ。血液型A。


(取材・大越慈)

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