大阪府警貝塚署は25日までに、寝たきりの母親を放置し餓死させたとして、保護責任者遺棄致死容疑で、貝塚市脇浜の無職高田利雄容疑者(49)を逮捕、送検した。
調べでは、高田容疑者は、昨年6月から体が不自由になり、自宅で寝たきりになった母親のとし子さん(80)を自宅の寝室に放置し、食事を与えず餓死させた疑い。
高田容疑者はとし子さんと2人暮らし。とし子さんは布団の中であおむけの状態で見つかり、司法解剖の結果、餓死と分かった。監禁や暴行、虐待のあとはないという。
高田容疑者は「母親を病院に連れて行こうとしたが外出を嫌がった。そのうち治るかもしれないと思い、そのままにしていたら死んだ。食事は1日2回ぐらい与えていたが、食が細く全く食べなくなった」と供述。
22日夜、母親の異変に気付いたといい、24日、葬儀の相談のため病院に通報、事件が発覚した。
[2006/1/25/15:40]