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  現代医学が明かす漢方の威力
 

【第31回】

トイレ教えられ着替えも自分で

現代医学が明かす漢方の威力

痴呆の治療(3)

 八味地黄丸(はちみじおうがん)を8週間、のんでもらうと、脳の血流量が増え、痴呆の患者さんの認知テスト(30点満点)の成績が4点も高くなっていた。まさに、血の巡りが良くなったのである。

 東北大先進漢方治療医学寄付講座(漢方内科)の岩崎鋼助教授らは、この結果を確認すると、本格的な臨床試験に入った。患者を2群に分け、偽薬(見た目はそっくりで、薬の効果がないもの)を用意し、くじ引きで八味地黄丸か偽薬、どちらかをのんでもらった。患者も医師も誰がどっちの薬を飲んでいるかは分からない。今、最も信頼度が高いとされている試験方法だ。

 対象としたのは、アルツハイマー型痴呆の患者33人。「発症から5年くらいたっていて、軽症から中等度の痴呆状態」の人たちだ。そして8週間後、2つのグループで認知機能のテストと日常の生活動作がどのくらいできるかをみるテストを行った。その結果、八味地黄丸をのんだグループでは、「認知テストの点数が平均で2・5点上がっていました。西洋薬より高い効果です」と岩崎助教授。

 8週間後、試験を終えて服用を中断した途端、認知機能はがくんと低下。もとの点数に戻ってしまったというから、これは明らかに八味地黄丸の効果だったのである。ちなみに、偽薬の群はほとんど変化しなかった。

 岩崎助教授がもっと驚いたというのが、日常生活動作の変化だ。「服用前は、100点満点のうち61点ぐらいが平均だったのですが、服用後は17・5点も上がっていたのです。びっくりするほど高い効果でした」。つまり、80点ぐらいに点数が上がり、オムツをしていた人がトイレを教えられるようになる、着替えができるようになるなど見違えるほど日常生活が改善されたのである。

 「認知機能の改善は、脳の血流量の増加をはじめ、アセチルコリン系にも作用していると思われます。ほかにもいろいろな作用が考えられるので、現在研究中」だという。

【ジャーナリスト 祢津加奈子】

脳の血流量の増加

 岩崎助教授らが超音波で調べた結果、八味地黄丸を服用すると、脳に行く内頸動脈の血管壁が柔軟になっていることが分かった。これが、脳に血液が流れこみやすくなり、血流量が増える原因ではないかと見られている。
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