速報記事一覧へ スコア速報一覧へ スポーツカレンダーへ

nikkansports.com・ホームへ
共通ナビゲーションを飛ばす。ページメニューへ MLB | PDF号外 | プレゼント | 占い | 映像 | 新聞購読
0
googleの検索機能
nikkansports.com・ホームへ

click here!
社会TOP
健康連載
おくやみ
メーンメニュー
・ 野球 ・ サッカー
・ スポーツ ・ バトル
・ 競馬 ・ 芸能
・ 社会 ・ 釣り
ページトップへ
社会タイトル

  〜子どもたちが分からなくなった〜思春期外来は今
 

【第2回】

矛盾に満ちた親からの独立宣言

〜子どもたちが分からなくなった〜思春期外来は今

拒食症(1)

 高校1年生のK子さんは、3歳からバレエの練習に励んできた。抜群のスタイルと、踊りの才能を評価され、母親にとっても自慢の娘だった。ところが、昨年、K子さんは足首を骨折してしまい、レッスンを休んでいる間に体重が増加した。焦ったK子さんはダイエットを開始したが、急激に体重が減り、もとよりもやせ続けた。

 バレエの練習もやめ、明るかった性格は急に変わった。「早く元気な体になって」と嘆く母親に「お母さんは、体よりバレエで私を自慢できなのが心配なのよ。私なんかもう嫌いでしょ!」と言い出した。母親に伴われ、病院に行くと、拒食症という摂食障害だと診断された。この病気は、ダイエット願望の延長線上にある「わがまま」のように考えられがちだが、それは間違いだ。

 国立精神・神経センター国府台病院児童精神科(千葉県・市川市)の斉藤万比古医師はこの病気の本質は「親からの自立を目前にして、良い子を続けられなくなった少女の矛盾に満ちた独立宣言です。実は拒食症の少女は、これ以上自立できないという声なき悲鳴を上げているのです」と説明する。

 現実には経済的な自立も自炊もできない思春期の子が「食べ物をもらうために、もう親の支配は受けたくない」と言ったとき、それは「本当に自立できるまで、支配と交換ではなく無条件に食べさせて」という意味なのだ。だが、親がこの少女の戸惑いに気付かず、相変わらず自慢の良い子として順調な面しか見ていないと知ったとき、少女は「食べない」という表現方法で抵抗することがある。

 自立した大人を装って食欲を自分でコントロールし、その結果、やせ細り極限まで衰弱する。衰弱のために親の手助けが必要となり、結果的には親子の依存関係が続く。「その依存こそが実は少女の皮肉な希望だったのです。特に、母親に好かれるいい子を無理して演じてきた子が危ない。愛してほしいなら、食べさせてほしいなら、親のいう通りのいい子になれという親の態度は、子どもの自立を妨げる結果となりやすく非常に危険です」と斉藤医師は指摘する。

【ジャーナリスト 月崎時央】

摂食障害

 拒食症(神経性食欲不振症)と過食症(神経性過食症)を合わせて摂食障害という。女子に多いが、男子でも発症する。
前のページへ戻る このページの先頭へ
ニッカン倶楽部広告ガイド会社案内このサイトについて問い合わせ
  nikkansports.comに掲載の記事・写真・カット等の転載を禁じます。
  すべての著作権は日刊スポーツ新聞社に帰属します。
  
野球ページへ サッカーページへ スポーツページへ バトルページへ 競馬ページへ 芸能ページへ 社会ページへ 釣りページへ