台湾は「中華台北」の名称で、選手団が入場した。当初、中国サイドは「中国台北」の呼称での入場を計画していたが、これは台湾は中国の一部だとの主調を強める狙いとみられ、台湾サイドが反発。「中華台北」での入場にこだわった。

【北京五輪開会式】寒くてもハダカ!サモアの選手元気に入場行進/写真ライブ速報>>

「中華台北」のプラカードに先導された台湾選手団が入場すると、開会式会場に集まった北京市民は、冷ややかな反応だった。歓声などは起きず、観客席は静かなまま。逆に、直後に香港が「中国香港」の呼称で入場すると大歓声で迎えられた。対照的な反応となった。国際オリンピック委員会(IOC)の規定に基づく呼称「チャイニーズ・タイペイ」の訳し方をめぐり、市民感情が如実に表れた格好となった。なおテレビ中継でNHKアナウンサーは「台湾」と紹介した。