ノルディックスキー・ジャンプ男子団体で日本は合計882・8点の5位だった。

2大会ぶりのメダルに届かず、個人ノーマルヒル金、ラージヒル銀のエース小林陵侑(25=土屋ホーム)は、98年長野の船木和喜以来の1大会3個目のメダル獲得はならなかった。「チームとしてはすごく悔しい結果になった。みんなそれぞれ悔しいと思う。それはいいことかなと思う」と糧にしようとした。

初出場だった前回の18年平昌五輪(6位)に続き、4人目のアンカーを務めた。追い風の不利な条件の中、5位で迎えた1回目に134メートルを飛び順位をキープ。6位だった2回目に132・5メートルで順位を1つ上げて意地を見せた。

新型コロナウイルスの影響で約4カ月間の長期遠征となった昨季に続き、今季も昨年11月から1度も帰国していない。五輪選手村ではサバの煮付けを「これは泣けるね」と言いながらほおばった。苦しい遠征を過ごしている仲間と戦い抜いた。

前回平均32歳だった団体メンバーは今回26・5歳。4年後へ「ちょっとずつレベルアップしていかないといけない」。エースはさらに大きく成長し、五輪の舞台に舞い戻ることを誓っていた。【保坂果那】