2大会連続銀メダルの平野歩夢(TOKIOインカラミ)が悲願の金メダルに輝いた。1回目から超大技トリプルコーク1440(斜め軸に縦3回転、横4回転)を成功させた平野歩は3回目で96・00をマーク。逆転で初優勝を果たした。

演技後には、今大会で現役引退をする、五輪3度優勝で4位だったショーン・ホワイト(35=米国)と熱く抱き締め合い、「どの瞬間も楽しんで!」とエールを送られた。

スノ-ボード界、世界のスポーツ界のアイコンとして君臨してきたホワイト。平昌でも金銀を争ったレジェンドに対し、平野もメダリスト会見で思いを語った。

「ショーンはやっぱり、いつも、自分のなかでのチャレンジを僕にもみせてくれる存在で、今回も彼の中での大きなチャレンジをしていた。あらためて感動した。やってることはすごく背中を押される僕にできないすごいことを先にやっているな。リスペクトしてます」と述べた。

【スノボハーフパイプ】逆転金!平野歩夢のカッコ良さ 引退ショーン・ホワイト涙4位/写真特集>>

◆トルプルコーク1440 斜め軸に縦3回転、横4回転する大技。技名にある「トリプル」は縦に3回転することを指す。「コーク」とはコルクスクリューの略で、コルク用の栓抜きのように、らせん状に渦を巻く回転形式であることに由来。1440は回転数(360×4)を意味する。昨年12月のデュー・ツアーで、平野歩夢が公式戦では世界で初めて成功させた。